SNS運用
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SNS運用とは?|企業SNSの運用メリット・デメリットや運用開始のステップを解説

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企業でSNSの運用を検討されている方の中には、

  • SNS運用のメリット・デメリットは?
  • SNS運用の具体的な進め方は?
  • SNS運用を成功させるためのコツは?

といった様々な疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。

この記事では、SNS運用初心者の方に向けて、企業のSNS運用について解説します。

「SNSの運用を始めたいけど、何から手をつけたらいいかわからない」といった方はぜひご覧ください。

それでは、詳細を解説いたします。

この記事はこんな方におすすめ
  • SNSの運用開始を検討されている企業のプロモ担当者
  • SNSを使った集客強化を実現したい企業の担当者
  • SNSを使った企業ブランドの向上、認知度拡大をめざすプロモ担当者
  • SNS運用を開始したいけど、何から手を付けていいかわからない方

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SNS運用とは?SNSマーケティングや広告運用との違い

SNS運用とは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使用して、情報の発信、ブランドのプロモーション、ユーザーとのコミュニケーションなどの活動を効果的に行うための一連の取り組みや作業をさします。
具体的には、コンテンツの作成・投稿、フォロワーとのコミュニケーション、広告の実施・分析、そして運用全体の最適化などの活動が含まれます。

よく似たキーワードとして、「SNSマーケティング」や「SNS広告運用」といった言葉があります。混同して使われやすいキーワードですので、それぞれの意味について確認しておきましょう。

SNSマーケティングとの違い

SNS運用はSNSの活動を継続的に行い、コミュニティを育成・維持するアプローチです。
一方、SNSマーケティングは、SNSを利用してブランドの認知度向上、顧客との関係構築、トラフィックの増加、販売の促進などさまざまな目的を含む全体戦略を指します。

「SNSマーケティング」の方が上位概念で、その手法の一つとして「SNS運用」が位置付けられている、と考えられます。

SNS広告運用との違い

SNS広告運用はSNS上での有料広告の計画、実施、最適化を行う活動を指します。
主なSNSとしては、Facebook、Instagram、Twitter、LinkedIn、Pinterest、TikTokなどがあります。これらのプラットフォーム上での広告を運用することで、企業やブランドはターゲットとするユーザーに対して、効果的にアプローチすることができます。

企業におけるSNS運用のメリット

企業におけるSNS運用は、ブランド認知の向上、顧客エンゲージメントの強化、効率的なマーケティング、及び迅速なフィードバックの収集など多岐にわたるメリットをもたらします。

これらのメリットもたらされる背景としては、SNSの普及率が高いことが大きく寄与しています。
以下は、日本国内におけるSNS普及率に関するデータですが、2022年におけるSNSのユーザー数は約8270万人で、普及率は82%であり、2024年末にはユーザー数が8388万人に達すると予測されています。

(出展)2022年度SNS利用動向に関する調査 – ICT総研

この表からわかるとおり、SNSは国内の大多数の人々が使用しています。
これにより、企業は従来のマーケティング方法では届きにくかったターゲット層にもアプローチできるようになりました。
では、ここからは具体的に得られるメリットについて紹介します。

ブランド認知の拡大

先ほど紹介したように、SNSの普及率は非常に高く、企業はSNSを運用することで、幅広い層のユーザーと接触する機会を得ることができます。

また、SNS上のコンテンツは、ユーザーが「いいね」や「シェア」をすることで、そのユーザーのフォロワーや友人にも表示され、瞬時に広がることができます。

いわゆる、「バズる」といったバイラル効果による迅速な拡散により、ブランド認知を大きく拡大することも可能です。

顧客エンゲージメントの強化

企業と顧客との間の直接的なコミュニケーションが可能となり、ブランドロイヤルティを高めることができます。

例えば、ユーザーがSNS上で発信したコメントに対して、企業公式アカウントが「いいね」やリプライすることにより、お客様の声を前向きにキャッチアップしてくれる企業だと認識してもらえるケースが挙げられます。

ユーザーも「私の声を拾ってくれた!」と感じ、企業のファンとなってくれる可能性が高まります。

効率的なマーケティング

多くのSNSは、ユーザーに最も関心があると予測されるコンテンツをフィードに表示するためのアルゴリズムを採用しています。このアルゴリズムは「いいね」の数、コメントの数、シェアの数、閲覧時間などのユーザー行動を基に動作します。

企業は、これらのアルゴリズムを理解し、ユーザーのエンゲージメントを高めるようなコンテンツ制作やポストのタイミングを最適化することで、より多くのユーザーにコンテンツを届けることができます。

迅速なフィードバックの収集

SNS上での会話やフィードバックを分析することで、市場のトレンドや顧客のニーズを迅速に把握することができます。トレンドをいち早くキャッチし、それに合わせて製品やサービスをアップデートまたは新しく開発することで、市場の先を行く競争優位性を確保することができます。

企業におけるSNS運用のデメリット

企業におけるSNS運用は様々なメリットを提供しますが、一方で時間とリソースの投資が必要であり、ネガティブなフィードバックや不適切なコンテンツ管理に注意が必要です。これにより、企業の評判にダメージを与える可能性があります。

ここでは、SNS運用のデメリットについて具体的に紹介します。

運用の負担が大きい

SNS運用は時間がかかり、適切なコンテンツを作成し、ユーザーとの関係を築くためには専任のスタッフが必要です。初期投資をかけずに開始できる一方で、運用コストが大きいのがSNS運用の特徴です。

  • 投稿案の作成
  • 確認作業
  • 分析
  • エンゲージメント構築(いいね!等)

上記のような作業がある他、炎上対策も十分に行う必要があります。

炎上リスク(ネガティブなフィードバックの拡散)

SNS上でのネガティブなフィードバックやクレームはネット上で拡散されるリスクがあり、場合によっては、企業の評判を傷つける可能性があります。これを管理し、適切に対応することが重要です。

情報のセキュリティリスク

SNSを介して流通する情報にはセキュリティリスクが伴います。企業は機密情報の漏洩を防ぐために厳重なセキュリティ対策を講じる必要があります。

ブランドイメージの誤解

SNS上での情報は瞬時に拡散されるため、誤解を招く情報やネガティブな噂が広まりやすく、企業のブランドイメージを傷つける可能性があります。

企業におけるSNS運用は効果的なマーケティングツールである一方で、以上のようなデメリットも存在します。時間とリソースの投資、ネガティブなフィードバック(炎上リスク)の管理、セキュリティリスクの防止、そしてブランドイメージの維持が重要な課題となります。
これらのデメリットを理解し、適切な対策を講じることで、SNS運用のリスクを最小限に抑えることができます。

SNS別の利用率・特徴

ICT 総研が 2022 年 4 月に実施したアンケート調査では、4,406 人のアンケート対象者のうち 9 割以上の人が SNS やコミュニティサイト・アプリを利用していると回答しています。

中で最もこのサービスの利用率が高かったのは LINE(ライン)で 79.5%、YouTube(ユーチューブ)が 62.0%、Twitter(ツイッター)が55.9%、Instagram(インスタグラム)が 52.9%、Facebook(フェイスブック)が 24.6%、TikTok(ティックトック)が19.7%、ニコニコ動画が 11.4%、Pinterest(ピンタレスト)が 7.9%となっています。

SNS運用を始めるにあたっては、主なSNSの利用率を頭に入れておくようにしましょう。

(出展)2022年度SNS利用動向に関する調査 – ICT総研

次に、SNS別の主な特徴は以下のとおりです。各SNSによって利用者の層や特徴が異なるため、自社のブランドイメージやサービス、ターゲットを踏まえてマッチするSNSを選定するようにしましょう。

X(エックス ※旧Twitter)

項目内容
特徴短文での情報共有が主体。リアルタイム性が高く、トレンドや話題のニュースが瞬時に広まる。
利用層幅広い年齢層に利用されており、特に若者から中年層にかけての利用が多い。
ビジネス活用ブランドの認知拡大、リアルタイムなコミュニケーション、キャンペーンの実施に向いている。

Facebook (フェイスブック)

項目内容
特徴個人のプロフィールを基にした友人との繋がりを重視。ビジュアルコンテンツも豊富。
利用層30代以上の利用者が多い。
ビジネス活用ユーザーとの深いエンゲージメントの構築、コンテンツの拡散、広告プラットフォームが充実。

Instagram (インスタグラム)

項目内容
特徴画像と短文を組み合わせた投稿が中心。ビジュアル重視で、ファッション、美容、グルメなどのジャンルが人気。
利用層10代から30代にかけての若い層に人気。
ビジネス活用ブランドイメージの構築、商品の魅力をビジュアルでアピール、インフルエンサーマーケティングに向いている。

LINE (ライン)

項目内容
特徴メッセージングアプリとしての機能が強いが、タイムラインでの情報共有も可能。スタンプやLINE Payなどの機能が充実。
利用層幅広い年齢層に利用されており、特に日本国内での普及率が非常に高い。
ビジネス活用カスタマーサポート、プロモーション、オンライン販売など多岐にわたる。

TikTok (ティックトック)

項目内容
特徴短い動画を共有するプラットフォーム。音楽やダンスなどエンターテイメント要素が強い。
利用層10代から20代の若い層が主な利用者。
ビジネス活用若年層へのリーチ、ユーザー参加型のキャンペーン、ブランドのトレンドセッティング。

これらのSNSプラットフォームはそれぞれ特有の特徴を持ち、ビジネスにおいても異なる目的や戦略で利用されています。

効果的なSNS運用を行うためには、ターゲットとするユーザー層や目的に合わせて適切なプラットフォームを選択し、特性を活かしたコンテンツを提供することが重要です。

SNS運用の始め方(ステップ別)

SNS運用を企業で始める際の大まかなプロセスを5つのステップで簡潔に紹介します。

目標設定と戦略の立案、運用チームの編成

具体的な目標の設定: 何を達成したいのか明確にし、SNS運用の成功をどのように測定するのか決定します。(例: フォロワー数の増加、ウェブサイトへのトラフィック増加、エンゲージメントの向上など)。

-ターゲットの特定: どのユーザー層にリーチしたいかを考え、その人々が使用するSNSプラットフォームに焦点を当てます。

-運用チームの編成:SNSの運用負担は大きく、ダブルチェックや炎上対策が欠かせません。そのため運用担当者は複数人で構成するようにしましょう。

適切なSNSプラットフォームの選定と運用マニュアルの作成

ターゲットオーディエンスが最も活動しているSNSプラットフォームを選定します。
また、炎上対策やコンテンツの一貫性を保つために、プラットフォーム別に運用マニュアルを作成し、運用担当者間で共通認識を持てるようにしておきましょう。

アカウント・コンテンツカレンダーの作成

SNSアカウントの作成:運用するSNSのアカウントを作成し、プロフィールには企業情報をしっかりと入力し、プロフィール画像やカバー画像を設定します。

コンテンツカレンダーの作成:途中で投稿ネタが尽きたりしないよう、また、一貫性を持って投稿するために、コンテンツカレンダーを作成します。

コンテンツの制作と公開

ターゲットオーディエンスに響く、興味深く、シェアしやすいコンテンツを作成し、コンテンツカレンダーの計画通りに投稿します。

分析と調整

SNSのアナリティクスツールを使用して、投稿のパフォーマンスを分析し、必要に応じて戦略を調整します。
以下はSNS運用においてよく分析対象となる指標です。

  • リーチ数…投稿を閲覧したユーザーの数(人数)
  • インプレッション数…投稿がユーザーに表示された回数
  • エンゲージメント数…「いいね」などの反応をもらえた回数

SNS運用における炎上対策の重要性

SNS運用のデメリットに挙げておりますが、SNS運用を行う上では「炎上対策」が不可欠といえます。
適切な対策と迅速な対応を行うことで、ブランドの信頼性を守り、経済的な損失を最小限に抑えることが可能です。常にリスク管理を意識し、適切なコンテンツ制作と公開を心がけることが重要です。

具体的な炎上対策の例について紹介します。

事前のリスク管理とガイドラインの設定

SNS投稿の前にリスクを洗い出し、不適切な内容が含まれていないかチェックする必要があります。また、投稿内容に関するガイドラインを明確に設定し、運用担当者全員が遵守する体制を整えます。

例えば、チェックリストを作成し、投稿内容が差別的でないか、誤解を招かないかなどを慎重に確認します。
ガイドラインでは、使用禁止語句のリストアップや、ブランドイメージに合った表現の例を示します。

迅速なレスポンス体制の構築

もし炎上が起こった場合、速やかに対応するためのエスカレーション・指示命令系統の体制を整えておく必要があります。

謝罪と誠実なコミュニケーション

もし投稿内容が不適切であったり、ユーザーの反感を買うものであった場合、企業は謝罪し、誤解を解く努力をする必要があります。誠実でオープンなコミュニケーションをとることで、信頼回復につながります。

これらの対策を講じることで、SNS運用における炎上リスクを最小限に抑え、万が一炎上してしまった場合でもダメージを最小限に抑えることが可能です。

勢いに任せてSNS運用を開始するのは大きなリスクを伴いますので、しっかりと体制を整えてから開始するようにしましょう。


また、企業におけるSNSの運用についてはまだ歴史が浅いものの、SNS運用担当者向けの研修・講座プログラムも登場しており、このようなプログラムを活用して管理者・実務者の目線合わせを行うことも、体制を整えるための有効な手段といえます。

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企業におけるSNS運用の成功事例

最後に、企業におけるSNS運用の成功事例について3つ紹介します。

紀文食品

練り物系食品で老舗の紀文食品は、X(旧Twitter)でのファン化に成功しており、同社のファンは「のりふ民」と呼ばれています。

正しくは「きぶん」なのですが、自社ネームの認知度向上として、あえて「のりふみ」と自虐する投稿を行うことで、ファンに親しまれています。

フォロワー数は30万人を超えており、SNSをうまく活用して自社のネームバリューを高めています。

岩下食品

「岩下の新生姜」で知られる同社は、社長みずからがX(旧Twitter)を運用しており、とにかく圧倒的なエゴサーチの速さで評判です。

一般ユーザーの投稿に「いいね」「RT」を次々と行うことで、フォロワーを増やしています。

フォロワー数も20万を超えており、岩下社長に発見されることを期待してSNSに投稿する一般ユーザーも少なくないでしょう。

コクヨ

文具メーカーで有名なコクヨは、Instagramを使った動画を活用することで文房具の魅力を伝えることに成功している事例で、Instagramでは13万人以上のフォロワーがいます。

画像やテキストだけでは伝えられない使用感などの細かい情報を動画にすることで、ユーザーが実物を手に取らなくても魅力が伝わるよう、工夫されています。

Amazonや楽天などECサイトが普及している現代において、このような動画でユーザーに対して訴求することによって、実物に触れることなく購買に結び付けるマーケティングは非常に有効だと考えられます。

まとめ|企業におけるSNS運用について

SNS運用とは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使用して、情報の発信、ブランドのプロモーション、ユーザーとのコミュニケーションなどの活動を効果的に行うための一連の取り組みや作業を指します。
SNS運用は、企業におけるSNS運用は、ブランド認知の向上、顧客エンゲージメントの強化、効率的なマーケティング、及び迅速なフィードバックの収集など多岐にわたるメリットをもたらす一方で、運用に割くリソースが大きく、炎上といったリスクもあります。

適切な対策と迅速な対応を行うことで、ブランドの信頼性を守り、経済的な損失を最小限に抑えることが可能です。常にリスク管理を意識し、適切なコンテンツ制作と公開を心がけることが重要です。
企業向けのSNS運用に関する研修・講座も用意されているので、見切り発車でスタートせず、一定の知識を身に着け、しっかりと体制・戦略を整えてから運用を開始するのが、成功の近道です。
SNSの力を味方につけ、事業を成功させましょう。

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ABOUT ME
eita
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上級ウェブ解析士
企業勤めのパパリーマン。
本業では元々ウェブ解析と縁遠かったものの、趣味と勉強を兼ねてウェブ解析士を取得後、本業もウェブ集客の部署に配置される。
Google Analyticsとにらめっこする日々を過ごす。

・2022年1月 ウェブ解析士取得を決意
・2022年2月 ウェブ解析士取得
・2022年6月 上級ウェブ解析士取得
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