【2023年版】ウェブ解析士の難易度は?試験の内容や勉強時間、受験対策を徹底解説

今や世の中のほとんどの商品・サービスはウェブでの集客なしに認知・利用の拡大が難しい時代となっており、どの企業においてもウェブマーケティングのスキルを持った人材の育成・確保が欠かせなくなっています。
本記事では、ウェブマーケティングの入門資格として注目されている、「ウェブ解析士」という資格の、難易度と必要な勉強時間、基本的な受験対策について解説します。
難易度を知る上で参考となる合格率の過去推移に加え、管理人自身の受験&合格体験を併せて紹介しますので、これからウェブ解析士の受験をお考えの方はぜひ参考ください。

- ウェブ解析士の資格取得を考えている方
- ウェブ解析士取得の合格率・難易度を知りたい方
- ウェブ解析士の受験に不安を感じている方
- ウェブ解析士の過去合格率は50%強で難易度は高くない
- 特に、2023年度試験は難易度が下がり合格率90%以上に
- ウェブ解析士はウェブマーケティングの基礎を学ぶ入門レベルの資格
- 学習時間3カ月程度で十分合格を狙える資格(業界経験によって差有)
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ウェブ解析士認定試験の難易度・合格率は?

ウェブ解析士の難易度は低く、合格率は50%強です。さらに、2023年度試験の合格率は90%以上です。
ウェブマーケティング関連の入門資格と考えていいでしょう。
ウェブ解析士の過去合格率推移
ウェブ解析士の過去合格率の推移は以下です。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2019年度 | 3,119名 | 1,535名 | 49% |
2020年度 | 4,421名 | 2,480名 | 56% |
2021年度 | 4,029名 | 2,203名 | 55% |
2022年度 | 2,746名 | 1,519名 | 55% |
2023年度 | 1,038名 | 971名 | 94% |
※スマホは横スクロールできます。

2023年度の試験リニューアルに伴い、ウェブ解析士認定試験の合格率は90%以上と、かなり高くなっていることが分かります。
【参考】2023年度のウェブ解析士合格率
2023年度のウェブ解析士合は、毎月速報という形で掲載中です。
ウェブ解析士認定試験とは

「ウェブ解析」とは、ウェブサイトを軸にして定量的・定性的な行動データの解析からユーザーを理解し、事業の成果に貢献する技術です。
単なるアクセス解析の知識にとどまらず、マーケティングの広い知識、観測すべきKPIの設定、
事業にそくした現状分析および目標を達成するための計画立案など、多岐にわたる能力が求められています。
これを総合的に評価し、認定しているのが「ウェブ解析士認定試験」です。
2022年12月時点で52,000名を超える受験者がいます。
上位資格に「上級ウェブ解析士」と「ウェブ解析士マスター」があり、ウェブ解析士は基礎を身に着けるための入門資格の位置づけです。
※スマホは横スクロールできます。
ウェブ解析士 | 上級ウェブ解析士 | ウェブ解析士マスター | |
---|---|---|---|
レベル | ウェブ解析ツールのデータやレポートを読んで正しい判断ができる | 実務の解析分析にもとづき、事業のコンサルティングが行える | ウェブ解析士を指導、育成できるスキルを持つ |
受験資格 | なし | ウェブ解析士の正会員 | 上級ウェブ解析士の正会員 |
認定方法 | ・認定試験 | ・事前課題 ・中間課題 ・修了レポート ・修了テスト | ・マクロ解析レポートコース修了 ・ミクロ解析レポートコース修了 ・講師養成コース修了 |
ウェブ解析士認定試験についてもっと詳しく知りたい方は協会公式HPを参考ください。
ウェブ解析士の試験内容

2023年度のウェブ解析士認定試験は、以下の内容にリニューアルされています。
- オンライン形式(いつでもどこでも受験可)
- 試験時間は120分
- 出題数は50問
- 公式テキストの内容を元に出題される
- 出題範囲にGoogleアナリティクス4(通称:GA4)を含む
- 公式テキスト、講座スライド、用語解説集、計算機など持ち込み受験可
- 試験結果(合否)は試験終了後に画面上で確認可
- 合格後のレポート提出は不要(~2022年度まで必要だった)
2022年度まではオンライン試験に加えて、合格後にGoogleアナリティクスに関するレポート提出が必要でしたが、2023年度試験では後日レポートは不要となりました。
その一方で、ウェブ解析士認定試験の中にGoogleアナリティクス4の要素が取り込まれる形となっています。

試験の中にアクセス解析ツール(Googleアナリティクス4)の要素が取り込まれたことは、より「実務に活かせる資格」をめざしていることが伺えます。
2022年度ウェブ解析士認定試験との比較
2022年度 | 2023年度 | |
---|---|---|
試験形式 | オンライン | オンライン |
試験時間 | 60分 | 120分 |
出題数 | 60問 | 50問 |
回答方法 | 4択問題 | 4択問題 |
テキスト持ち込み | 可 | 可 |
合格後レポート提出 | 必要 (GA講座受講で免除) | 不要 |
Googleアカウント | 不要 | 必要 |
備考 | GA4の実践的・実務的内容を含む |
2023年度試験では、2022年度試験と比較して、問題数が減って試験時間が2倍になっています。
Googleアナリティクス4に関する実践的な内容が追加されたものの、持ち込み可のテキストを参照できる時間に余裕ができたことから、難易度は下がったと予想されます。
決して難易度は高くないものの、ウェブマーケティングの基礎を体系的に学ぶ入門資格として、十分おすすめできる資格であることに変わりはないと考えます。
実務に活かせるレベルのスキルを習得めざしたいということは、上級ウェブ解析士の受験にチャレンジされるといいと思います。

私はウェブ解析士取得後、もっとウェブマーケティングについて学びたいと思って、上級ウェブ解析士まで取得しました!
ウェブ解析士試験の出題範囲・必要な知識
公式テキストをベースとした出題範囲となります。2023年版公式テキストは以下のような構成となっています。
- 第1章 ウェブ解析と基本的な指標
- 第2章 事業戦略とマーケティング解析
- 第3章 デジタル化戦略と計画立案
- 第4章 ウェブ解析の設計
- 第5章 インプレッションの解析
- 第6章 エンゲージメントと間接効果
- 第7章 オウンドメディアの解析と改善
- 第8章 ウェブ解析士のレポーティング
2023年度の試験リニューアルで、Googleアナリティクス4が試験範囲に含まれたため、よく使われる指標(例:ページビュー、セッション、直帰率、ユーザー環境など)について、実際のツールを使って確認できるようになっておきましょう。
【超重要!】公式テキストなどの持ち込み受験が可能
2023年度ウェブ解析士認定試験は、公式テキストなどの持ち込みが可能です。
ウェブ解析士の難易度が高くないのは「持ち込み」が可能であることが大きな理由です。
持ち込み可能なものは以下です。
- 公式テキスト(PDF)
- 講座スライド
- 自作の用語解説集、エクセルの計算ツール等
- 計算機など

ほぼ、なんでも持ち込み可能です。
ただし、試験中にインターネット検索するのはNGです。
特に、公式テキストはPDFなので、キーワードや目次から検索できるので、かなり重宝します。
ウェブ解析士の試験では、「●●の説明として正しいものを選択せよ」といった問題も出題されますが、こういった問題は公式テキストで検索すれば回答できるので、対策が容易です。
その他、計算問題も出題されますが、よく使われる指標については、あらかじめ計算式をエクセルで用意しておくことで、回答スピードを高めることも可能です。
ウェブ解析士試験に必要な学習時間

ウェブ解析士協会公式HPによると以下のとおりです。
ウェブ業界経験者
1ヵ月~1カ月半(学習時間:15~30時間)
ウェブ業界未経験者
2ヵ月~4カ月(学習時間:40~60時間)
ウェブマーケティングに関する業界経験の有無で、必要となる時間が異なります。
ちなみにウェブ解析士協会の2023年版公式テキストは470ページもあります。
テキストを熟読しながら進めていこうとすると、かなりの時間を要しますので、公式問題集を主体としてテキストで確認していくなど、効率よく学習を進めていくことをおすすめします。
【体験談】管理人自身の受験体験(難易度・感想)

私はウェブ業界未経験(ブログ運営経験は有)でしたが、1.5ヵ月で40時間勉強して一発合格することができました。
- ウェブ業界での仕事は未経験
- ブログ運営経験あり
- 2022年度に受験
- 公式テキスト+問題集を中心とした学習
- ウェブ解析士認定講座は未受講
- 91点/100点で合格
私が受験したのは2022年度試験でしたが、当時も合格率は50%以上あり、難易度はそう高くありませんでした。
出題される問題のレベルは、ウェブ解析士協会の公式問題集と同レベルでした。
約1.5ヵ月で40時間勉強し、100点満点中91点で合格することができました。
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当時の合格ラインは100点満点中70点程度という噂ですので、もう少し学習時間を短くしても合格ラインに乗れたかもしれません。
ウェブ解析士を取得した感想
ウェブ解析に関する基本的な知識を身に着ける、という意味ではちょうどよい入門資格でしたので、受けたこと自体はよかったと思ってます。
その一方で、座学としては有効ではあるものの、「実務に活かせるレベル」には満たないと思いました。
実務レベルに活かすことを目的とされる方は、ウェブ解析士認定講座の受講、もしくは次のステップとして上級ウェブ解析士にチャレンジされることをおすすめします。
ウェブ解析士のおすすめ勉強方法・受験対策

基本的な受験対策は以下です。
- 公式テキストを章ごとに流し読み
- 公式問題集を章ごとに解く
- わからないところをテキストで振り返る
- 余裕があればウェブ解析士認定講座を受講する
詳細については、以下の記事で詳しくまとめておりますので、よければ参考ください。

また、管理人の同僚は2023年度試験に学習時間3週間で合格しています。
3週間で合格に至るまでの勉強方法やスケジュール、2023年度試験受験の感想などインタビュー記事を以下にまとめていますので、よければこちらも併せて参考ください。

よくある質問
- ウェブ解析士はいつ受験できるの?
-
通年で開催されており、試験開始日は月2回・試験開始日~14日間受験できます。
受験方法も含めて以下の記事でまとめておりますので、よければ参考ください。
あわせて読みたい【2023年版】ウェブ解析士の試験日程はいつ?受験方法と併せて解説
- ウェブ解析士は難易度が低くても必要?
-
転職や昇格に圧倒的に優位になることはないと思います。一方で、ウェブマーケティングの戦略策定~実務に至る体系的な知識を学ぶという点では、有効な資格だと思います。
ウェブ解析士の取得に関する否定的な意見、デメリットについては以下の記事にまとめていますので、よければ参考ください。
あわせて読みたいウェブ解析士はいらない?役に立たない?と言われる3つのデメリットを現役ウェブ解析士が解説
- ウェブ解析士の最近の合格率は?
-
2023年度以降の合格率は90%超です。
毎月合格率速報をアップしておりますので、よければ参考ください。
- ウェブ解析士はどんな問題がでる?模擬試験は受けられる?
-
公式問題集相当の問題が出題されます。
また、模擬試験は、ウェブ解析士認定講座を受講することで受験できます。
講座を受講される際には念のため、「模擬試験は受験できるか?」を確認するようにしましょう。
本番試験の半分相当になっている「ミニ模擬試験」を当サイトでお試しいただけますので、試験のイメージを掴みたい方はお試しください。
あわせて読みたいウェブ解析士認定試験の模擬試験|ミニテストで受験前の腕試し
まとめ|ウェブ解析士の難易度は高くない

ウェブ解析士試験はウェブマーケティング基礎知識を体系的に学び、実務に活かしていくための入門レベルの資格です。
過去推移を見ると、合格率は概ね50%以上あり、難易度は決して高くありません。
特に、2023年度以降はかなり難易度が下がっており、2月~3月の合格率は90%以上あります。
ただし、入門レベルとはいえ、暗記するしかない問題や、Googleアナリティクスを使った分析問題も出題されるためしっかり対策はしておきましょう。
公式テキスト・公式問題集をこなした上で、Googleアナリティクス4には触れておくのが管理人のおすすめ受験対策です。
学習時間の目安はウェブ経験者なら15~30時間、未経験者なら40~60時間です。
~3ヵ月くらいの学習時間で、短期集中で取り組むこととをおすすめします。

実際に受けてみた感想ですが、ウェブの基礎知識を身に着ける入門資格としてちょうどよい資格でした。
ぜひ恐れずチャレンジしてみください。
さっそく試験日程を見てみる
>>合格率UP・理解度向上をめざす方は、協会主催の講座がおすすめ
予算に余裕があればおすすめしたい講座です。(特に会社負担で受講できる方はおすすめ)
>>「ウェブ解析士」という資格をもっと知りたい方はウェブ解析士協会公式HPへ
